Shoumiブログ

女の人生賛歌。

「優しい」言葉に傷つくとき。

こんにちは、Shoumiです。

 
シングルマザーとなったわたしは、こんな言葉をかけられることがあります。
「案外ひとりの方が気が楽よ」
「子どもがいるだけで十分幸せ」
「シングルマザーでも成功しているひとはたくさんいる」
 
励まされていることにありがたくも、
そんな時、ふと考えるのです。
 
その分野の経験者であれ未経験者であれ、
渦中にいる相手に対し、励ましたつもり・優しいつもりの言葉が、
相手を傷つけているかもしれないことを、本当に認識できている人は、少ない。
1人ひとり、状況や思いが異なることを踏まえて、言葉を選べる人は、少ない。
 
一番いいのは、何も言わないことなのかもしれません。
当事者の気持ちを十分に理解するなんて難しいのだから、
分からないことを前提に、そっと見守るしかないのかもしれません。
 
たとえば、今も昔も、不妊治療をしている人は一定数いて、
高齢出産が多くなったことや、不妊治療を経て出産に至った人が
SNSで発信していることのためか、
現在は以前よりも、不妊治療についてはオープンになっている気がします。
だからといって、ナイーブな問題には変わりなくて、
当事者たちにかける言葉を間違うと、深く傷つけることがあるのです。
 
暮らしの手帖の91号で、岸政彦さんの文章中(p.128)に、こういった箇所がありました。
不妊治療をしていた時、「でも岸さんのところは夫婦仲がいいからよかったよね」とか「子どものいない人生だってあるよ」という、きれいごとをいわれるのがとてもいやでした。結婚したら子供を持つのが自然だ、それが幸せだという「規範」を壊そうとする言葉だったのでしょうが、そのことと、個々人の幸福の実感とは、あまり関係がない。
 
 
子どもはいて、でも夫はいないというわたし。
「案外ひとりの方が気が楽よ」
 →親業への責任はあるけれど、妻業はリタイアしているから、
  確かに負担は減りました。
「子どもがいるだけで十分幸せ」
 →子どもが生まれて生活は一変したけれど、
  確かに子どもが愛しくて幸せです。
「シングルマザーでも成功しているひとはたくさんいる」
 →テレビを観ていても、シンママでバリバリやっている人がよく現れますよね。
 
だけど。
だけど本当は、
 
妻業したかった。奥さんになりたかった。
夫と、子どもと3人で、家庭を築きたかった。両親を頼りたくなかった。
これが自分の仕事です、と、胸を張れる仕事を持っていない以上、
がんばりたいけれどしっかりとやっていける自信がない。
成功している人を例に出されると、プレッシャーを感じてしまう。
 
本当のわたしの思いとは裏腹に、
周囲はこういった「優しい」言葉をかけてくれるのです。
 
 
先日、ちきりんさんの下記のブログを、うんうんとうなずきながら何度も読みました。

d.hatena.ne.jp

メディアやSNSなどで溢れる武勇伝によって

頑張ればだれでもできる、という認識が広まることの危うさ、
特に、妊娠・出産のことについてなどが、書かれています。
 
1人ひとり、状況は違う。考え方も捉え方も、本当の思いも違う。
声をかけるならば、本当にその人に寄り添った言葉なのかを吟味して、
声をかけてあげたいものです。