Shoumiブログ

女の人生賛歌。

かなしいのは、わたしだけではない。

こんにちは、Shoumiです。

息子と出会ってから、多くの絵本とも出会うようになりました。

新年早々に煮詰まる今日も、2人で子育て支援センターに出向きました。

そこで1冊の絵本と出会いました。

 

新美南吉さんの『でんでんむしのかなしみ』というお話、知っていますか。

でんでんむしのかなしみ

でんでんむしのかなしみ

 

 

新美南吉さんは、『ごんぎつね』でおなじみの、作家さんです。

ずんと心に残る作品が多いような気がします。

 

『でんでんむしのかなしみ』は、短いお話です。

皇后美智子様も、幼少期にこのお話と出会い、

心に残る作品として、折に触れ紹介されています。

 

あるでんでんむしは、はたと、自分の殻の中はかなしみでいっぱいであることに気が付き、

もう生きてはいられないと、嘆きます。

そこで仲間のところに行って、そう訴えるのですが、

誰もが、自分の殻にもかなしみがいっぱいだと答えます。

 

スルト オトモダチノ デンデンムシハ イヒマシタ。
「アナタバカリデハ アリマセン。ワタシノ セナカニモ カナシミハ イツパイデス。」

 

そして、そのでんでんむしは、それ以上嘆くのを止めるのでした。

 

・・・

 

人は、何か「かなしみ」を抱えていると、

そんな自分にいっぱいいっぱいで、誰かの優しさを求めています。

慰めてほしい、共感してほしいと思っています。

ただ、誰かにかなしみを打ち明けたときに、思っていたような反応を得られないことも多くて、

案外あっさりと対応されることもあります。

そんなときは、むっとしたり、自分には見方がいないと思ったりして

ずしんと落ち込むこともあるでしょう。

 

わたしが、そうでした。

 

ですが、この『でんでんむしのかなしみ』のように、一歩進んで考えると、

誰もが何らかのかなしみを抱えていて、

わたしのかなしみを受け止める余裕なんてないのだと気づきます。

かなしみには尺度はないですし、当の本人が自分はかなしみを抱えているなんて思ってもみないかもしれません。

 

でも、それぞれの人生、それぞれにきっと、苦しんでいることはあるはずで。

 

そういうことに思いを馳せて、自分のかなしみを周囲に嘆くのではなく、

そっと抱えたまま、上手に付き合っていく術が必要です。

そして、自分もかなしみを抱えているからこそ、一層の優しさをも持ち合わせて、

誰かのかなしみを目にしたときに、そっと寄り添える自分でありたいと切に願う。

 

かなしいのは、わたしだけではないのでした。